険しい道をのぼり大造畜産に着いたはいいけど、案の定しまっている。
聞けばアポなし。もう8時も近い。
そりゃしまっていて当然である。
これからどうするのと聞くだけ聞いてみると。
「職場、養鶏場なんですよね!」
矛先が急ににこちらに向く。
「社長さんに話し、聞けないですか!」
そうなるのが自然な流れ。ひろっちゃったのは、私。
行く場所もない、泊まる場所もない。
そんな少年を、こんなところで置いていくわけには行かず、社長に電話。
翌日の鶏舎移動を手伝うことを条件に山田くんを北坂養鶏場にとめることなる。
次の日、鶏舎の移動。
山田くん大奮闘。
午前中みっちり仕事して、お昼ご飯のときに
「一生分の鶏を触った!」と山田くん。
そんな大興奮をしている山田くんを横目でみながら、
やることすべてが新鮮だった1年前の自分を見ている気分になりました。
お昼ご飯の後シャワーを浴びた山田くん。
「大造畜産にいってきます!」意気揚々と旅立って行きました。
後日談ですが、
そんな山田くん、次の日の晩にはヒッチハイクで東京に着いたみたい。
本当に若さがなせる技だなと感心しました。
私も一度ヒッチハイクしてみたいなー。